こんにちは、宗谷・稚内の社労士、はまなす社会保険労務士事務所の日野です。
既にニュースなどで報道されていますが、2022年10月から北海道の最低賃金が920円になります。なんと一気に31円ものアップ。この上がり幅には正直驚きました。
時給で働く従業員へのお給料は「働いた時間 × 920円」でわかりやすいのですが、気をつけなければならないのはフルタイム(1日8時間、週休2日)で働く従業員の給与です。現在はMAXで週40時間労働ですから、月間の所定労働時間は174時間になります。なので最低賃金920円だと月給の額は160,080円。基本給と手当(通勤手当等は含まない)を合わせた額はこの額を必ず上回らなければ法律違反になります。これを下回る従業員がいれば基本給等アップが必要ですし、誰か新しい人を雇った場合も基本給等は160,080円以上にしなければなりません。
最低賃金といえば、考えてしまうのは物価高が盛んに報道されているアメリカの最低賃金事情。2022年のニューヨーク市の最低賃金は15ドルで、円安の現在だと日本円で2,250円! 夢のような数字です。私が住んでいたマサチューセッツ州も同じ15ドル。アメリカの連邦最低賃金は7.25ドルで、アメリカいちの田舎(だと私が勝手に思っている)ワイオミング州や私が4年間を過ごしたこれまたド田舎のノースダコタ州はどちらも7.25ドルが最低賃金なのですが、それでも現在のレートだと1,087円になります。
いま改めて計算してみて、あのままアメリカにしがみついていればよかったかも・・・なんてふと思ったりもします。でも生き馬の目を抜くアメリカ社会では、私みたいな人間はきっとやっていけなかったんじゃないかな。私は日本で、宗谷で、社労士として頑張ります!
今年の最低賃金ポスターは飯豊まりえさんがモデルでした。お綺麗ですよね。